生活リハビリ。
きっと、多くの皆さまがリハビリとは「筋力
強化をすること」や「関節の動きを良くする
こと」、「歩行訓練すること」だと思われる
でしょう。それも大切なリハビリの一つです。
しかし、高齢者へのリハビリを考えた時、この一般的なリハビリの方法では、効果
が上がらないことも少なくはないのです。
歳をとれば、筋力などの身体の基本的な機能だけでなく、その身体を操作する能力
も衰えてきます。つまり、高齢者は「能力」や「歩行」が向上しても、以前の生活
を取り戻せるとは必ずしも言えません。
その身体の操作方法を訓練する手段の一つが「生活リハビリ」です。
食事をする、入浴をする、トイレで排泄を
する、散歩に出かける、花だんの手入れを
する等。生活リハビリは、普段の生活動作
をリハビリ機会として捉えます。出来る事
はご自身でやっていただく。出来ない事は
職員が手伝う。今は出来ない事も、いずれ
は出来るようになっていただく。その結果、
生活する意欲が向上したり、筋力が向上し
たり、歩行が上達したり。
一般的なリハビリアプローチとは全く逆の考え方と言えるかも知れません。
普通は、筋力がついてきたらオムツをやめ、トイレ排泄にするとか、機械浴から
一般浴に移行するとか考えますから。
私達のリハビリ目的は、¨筋力を取り戻す
こと¨ではありません。
¨生活を取り戻すこと¨にあります。
当施設ではそのことを実現するために、全職員が一丸となって「全員介護、
全員リハビリ」を実行し、生活力向上のリハビリに取り組んでおります。
ご利用者さまのご自宅での生活再スタートを願って…。