作業療法士 菅家 伸

愛車のローン完済を頑張ります!(菅家)
愛車のローン完済を頑張ります!(菅家)

パステルヴィレッジ小野のリハビリスタイル

 私は現在、入所と通所を兼務でリハビリを担当しています。養成校を卒業後すぐパステルヴィレッジ小野に入職して、今年で3年目になります。当施設のリハビリスタッフの仕事は朝の排泄介助から始まります。また、必要に応じて入浴介助にも入ります。「それってリハビリ職がする仕事なの?」と思われるかもしれませんね。でも例えば入浴動作に関しては当施設が実践してる個浴のおかげで、脱衣室での衣服の着脱から始まり、浴室内での洗体椅子への移乗・座位保持、洗体、ひのき浴槽への出入りといった全ての動作にリハビリ要素を多分に含んでおります。こうしたご利用者の生活シーンに密接に関わることで生活動作すべてをリハビリ治療場面として捉えることが可能となります。あとは他職種の仕事の大変さや視点も理解出来るようになりましたね。私たちのように看・介護スタッフと一緒に入浴や排泄などの生活場面に入ってご利用者の評価・訓練をしていくリハビリテーションのやり方は、人数の少ない施設スタッフで最大限のリハビリ効果を発揮するのに適した方法だと思います。

 

 

介護老人保健施設の療法士がやるべきこと

 介護老人保健施設は在宅復帰を目指す施設です。ですが、その目的が果たせていない施設も多いと聞いております。実際、私が担当させていただいたご利用者で在宅復帰をされた方もまだ多くはありません。そのような状況で、私自身が業務をする上で悩みやすいのが『リハビリ目標をどこに設定するか』です。在宅復帰前提のご利用者であれば、「トイレに行けるようになる」「お風呂に入れるようになる」といったご希望が目標となり、リハビリに対する意欲が高くなりますが、中には在宅復帰が不透明でリハビリ目標が明確でないご利用者もいらっしゃいます。そんなとき私は当施設を生活の一つの場と捉え、どうすればご利用者がここで生活し易くなるのかを一番に考えて対応致します。そうすると、排泄や入浴、食事、移乗などのすべての生活行為が大きなリハビリチャンスに見えてきますあまりリハビリ室にばかり入り浸って業務することは勿体無いように感じますね

 私は作業療法士ですが、理学療法士が得意とする歩行訓練などのリハビリ訓練でも結果が出せるようになってきました。一般的には理学療法士は基本動作、作業療法士は応用動作と分けられますが、老健で働くためには両方の知識や技術が必要になってきます。一つの考えにこだわらず、幅広い視点・視野を持たなければといつも感じておりますので、毎日が勉強ですね。

 

 

ご利用者の在宅復帰に向けて

 当施設では在宅復帰を予定されているご利用者のご自宅訪問を行います。訪問時にはご家族から在宅で生活していく上での不安点をお聞きしたり、玄関や廊下の段差の高さ、トイレや浴室の環境などを見させて頂いております。こうした情報から、ご利用者の「出来ること」「出来ないこと」を推測し、ご自宅に戻られても無理なく生活していただけるように訓練内容や指導の見直しを図っていくのです。高齢者向けリハビリの場合、ご自身の身体機能の改善と同じくらい、生活環境の見直しも重要です。そのため、施設生活においてもご自宅に近い環境を構築することは、スムーズな在宅復帰に繋がります。また、実際にご自宅を拝見させていただくことで私自身が新たな発見をし、介助方法やリハビリの内容について見直す良い機会にもなっています。

 

 

今後に向けて

 当施設のリハビリは生活リハビリを軸として行っています。しかし、生活リハビリを実践していくには、リハビリスタッフの力だけでは成功は困難です。そこで必要になってくるのが看・介護スタッフとの協働です。今までの当施設は職種間の連携が上手でなく、時間で決められた業務優先で、どのご利用者に対しても同じ画一的なケアをしてきたように思います。しかし機械浴を廃止して個浴へ完全移行したことで、ご利用者の笑顔に触れることが増え、一人ひとりの生活に適した個別ケアが少しずつ行えるようになってきたように思います。

 今、当施設はオムツの使用を極力控え、人として当たり前のトイレ排泄の実現に向けて業務改善に取り組んでおります。こうした新しい取り組みを始めることにより、ご利用者の新しい一面を見つけることが出来ると期待しワクワクしております。これから、もっと多くのご利用者の笑顔が見られるよう施設スタッフ全員で手を取り合って頑張ります!